トルコ・イスタンブールからお届けする、ベリーダンスな毎日のあれこれ。

ベリー☆ベリー☆イスタンブール 



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たたずむ男、木と砂漠

前回の記事でも書きましたが、反政府デモ側も落書きや破壊行為があり、警察との必要以上に過剰な応戦があって、いったいどういう方向にどう進むのやら、、、と懸念していましたが、こんなデモが始まりました。

image_20130619143825.jpg


タクシム広場で、アタトュルク文化センターに向かって、一人の男性がただ、立っているだけ。
何時間も、何時間も、夜になっても立っているだけなので、警察の尋問を受けました。

警察「そこで何をしているんだ」
男「友人を待っているんです」
警察「友人はいつくるんだ」
男「わかりません」
警察「友人の名前は?!」
男「彼の名前は、、、」

、、、と言って、アンカラのデモで亡くなった男性の名前を挙げたそうです。


真ん中の白いシャツの人。ちょっとドラマチックでかっこよすぎるのは、舞台人だから。彼が表現したかったのは、「人は、そこに存在する。大きな声をあげなくても、そこにいることを忘れるな」ということでしょうか。
彼の、ただ立っていることで抗議を表すというやり方に賛同した人々が、タクシム広場で、イスタンブルの別所で、次々と「そこに、だまって、存在するだけ」というデモを始めました。

ところが、この立っているだけの人々も、警察に拘束されたとか。そして、組織化したデモを実施した、医師会、歯科医師会などのデモからも拘束される人が出ているらしい。

本当に、首相エルドアンは何を目指しているのか、さっぱりわかりません。
驚くべき経済成長と達成し、IMFの借金を返済し終わり、別にEUになんか入らなくてもいいじゃん?って人々が思うぐらいのレベルにまで国の成長を達成したのに、もっとたくさん高層ビルをどんどん建て、人々の生活はイスラム色を強めようって、、、

、、、ドバイ?
イスタンブルをドバイにしたいの?

昔ドバイ在住の友人が、ドバイはショッピングモールにいくか習いごとか友人宅に集まるしかすることがないと嘆いていました。まぁ暑すぎてどーにも外には居られない土地柄ですが、、、

トルコは美しい国です。イスタンブルでさえ、あちこちに緑があり、公園があり、人々はこの季節バルコニーや外のベンチで長い時間を過ごします。今は最高の季節。
人が、ただそこにいるだけで幸せな時間を持てるって、すごいことだと思うのです。

平和で、活気があって、ウルサイんだけど、どこかのんびり。
どうか、トルコをこのままにしておいてください。
緑あふれる国を、人の手で、砂漠にしないでください。



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平和と国

イスタンブルに戻りました。
タクシム近辺以外は、時々聞こえてくるデモ隊のシュプレヒコールや車のクラクションを除けば、普段と余りかわらない光景です。


続きのレポートを書きかけたのですが、なんか上手くまとまりません。
トルコ政府は人道を無視した制圧をしているし、デモ側には、火に油を「注がせて」さらに事態を悪化させるような行為もあり、いったいどのように収束するのか、その後のトルコをどうしたいのか、どうなるのか、予想すらつきません。


なんとも考えがまとまらない中で、ふと思い出したことがあります。直接関係ないんだけどね、、、
高校生の時のハナシなのですが、社会倫理(だっけ?)の教科の先生が、年頭に、合計6回あるテストのうち1回は「日本国憲法前文を丸暗記してテスト用紙の裏に書けば、満点やる」って言ったの。ヘンな先生と思いつつ、そのワイルドカードを使ったのですが、今にして思うと、この先生、社会倫理として伝えたいことがあったんじゃないかと。だって、授業で何習ったかまったく覚えてないんだけど、この日本国憲法前文、うろ覚えながらなんとなく覚えてるんです。今回のデモを見ていて、なぜか思い出しました。


<日本国憲法前文>
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。



これが、自国の憲法であることを私は誇りに思います。
そしてあらためて、教育って国にとって本当に大事なことだと思うのです。

まとまらなくてゴメンナサイ。


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この本いいかも『トルコ語のしくみ』

ベリーダンスJapan 24号の連載コラムは、トルコ語について。
、、、と言っても、たった2ページで文法まで解説できるわけもなく、ベリーダンス関連の単語のご紹介までが精一杯。

もっとトルコ語について知りたい!という方のために、おおこれはいいかも、と思った本を一冊ご紹介したいと思います。





題名そのまんまですが、トルコ語文法のしくみが、わかりやすく解説されてます。 本格的な文法書はカンベンだけど、しくみを理解せずに丸暗記というのも納得いかない方にお勧めです。

スネークアームで、先生に「腕じゃなくて肩甲骨から動かして」と言われたら、「骨は動かないだろう、動かすのは筋肉でしょ?でもどこの筋肉だ?」とか内心思っちゃうヒト、、、そう、アナタにぴったり。

この本を読んでから、場面別フレーズ集みたいなのに進めば、言い回しとか覚えると上達が早そうですね。


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愛すべきトルコの人達

トルコ人ってね、、、


●食べるものは、みんなで分け合う
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デモが発生した公園で、人々が持ち寄った食品や水を集め、分け合うための場所が。レモンや酢、牛乳は、催涙ガス対策だそうです。

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平和的な集まりとなった公園では、集まる人々のために「お持ち寄り即席ビュッフェ」が登場



●世話好きが多い、それが通りすがりの人でも、、、
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デモに参加する若者のために、窓辺でレモンや酢、牛乳や水を提供するお宅

、、、キライな相手でも、ほっておけない。
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負傷したデモ参加者を助ける警官、警官を助ける民間人


●とにかく、掃除好き
turk temizlik
デモ後の公園を、清掃する人々


●写真とFacebookが大好き
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トルコ人ならやりかねないw

●計画性のないヒトが多いが、まぁどうにかなる。 時々、ものすごく独創的。
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簡易防毒マスク、、、のつもりだよね?


●ドラマチックがお好き
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警察の水砲だって、なんのその。ヒロインですもの。


●どんな時でもユーモアのセンスと、
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、、、音楽と
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、、、ダンスを愛する心を忘れない。
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ビバ、トルコ。

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2013年6月 今トルコでおこっていること その2

デモの裏にある背景について考えたその1に続いて、その2では実際にどのような事態が発生したのかを時系列で追ってみたいと思います。なお、この記事を書くにあたり使用する写真は、トルコの大手新聞等のメディアに掲載されたものを拝借転載していますので、予めご承知おきください。

【何がおきたのか】

5月28日から29日にかけて、Taksim Gezi Parkı付近の再開発に反対するグループが、小規模かつ平和的なデモと座り込みをはじめました。
ピクニックしてるみたいにも見えますね。
gezi May 29


警官隊が出動し、事態は緊迫していきます。水砲と催涙ガスの使用。
実はこの公園付近は、日頃からタクシム広場と同様にさまざまなデモが頻繁に行われている場所です。
警官隊も時折みかけますし、私も過去に、通りすがりに催涙ガスに巻き込まれたことがあります。目がピリピリして涙が止まらなかった、、、
gezi May 30


5月30日から31日にかけて、情勢はさらに緊迫し、デモと警察との衝突がタクシムからベシクタシュ方面へと拡大していきました。アジア側からは、ボスポラス大橋を歩いて渡るデモ行進がタクシムへと向かいます。
gezi June1

この時点で、トルコのマスメディアは事態を積極的には取りあげず、そのことがフェースブックやツイッターで人々から非難されました。公のメディアが積極的な報道をしなかったことが、ネット上でデマの情報、つまり他国の紛争の犠牲者の写真や、まったく違う意図で撮影された写真が、あたかも今回のものであるかのように歪曲されて掲載される要因になったとも言えるのではないでしょうか。 真実と虚偽と誇張がごっちゃになって、民衆の怒りと興奮をかきたてていきます。

運動は、その後、新市街からアジア側へ、そしてトルコ各地へと広がって行きます。
イスタンブルも、眠れない夜が続きます。
私の友人達の多くも、公園や人々の集まる中心地へと向かったようで、まるで現場実況中継のように、続々とフェースブックに状況が流れていきました。

このあたりから、人々の行動が熱にうかされたように過激になってきます。
gezi June 2


警察との激しい応酬、暴力。フェースブックでも、扇情的な写真が次々とシェアされていきます。
そもそもトルコでは、サッカーの試合時のフーリガン達の行動には目に余るものがあり、時に発砲事件も発生するぐらい。その若いエネルギーに、祖国のために立ちあがれ!という大義名分が加わるのですから、事態は混乱をきわめていきました。首相エルドアンの「反対するならすればよい、計画は推し進める」という内容の発言が、火に油を注ぎます。

興奮し、間違った方向へ暴力化する事態を憂う人々が、メディアやインターネットで人々に語りかけはじめます。警官隊を挑発しないよう、応酬しないよう、平和のためのデモなのだから、平和的な解決をめざそうと、、、

そして6月3日、事態が沈静化しつつあるタクシムの状況です。タクシムに職場のある友人による撮影です。
gezi tarihi 2

gezi tarihi 3
この入り口、見覚えのある方もいらっしゃるはず。 Simの玄関口です。



【まだ、終わったわけではないけれど】

事態は沈静化されつつあるようですが、事の発端である公園の将来は未だ見えていないようですし、逮捕者もまだ多くはそのままらしい。また、過激な行動が報道されたドルマバフチェ宮殿付近では、枯れ葉剤使用の疑惑が、、、自国民に枯れ葉剤って、本当にありえるのでしょうか? 本当だとしたら、何かが狂っている。絶対に。
トルコでも、そして全世界でも、さすがにマスメディアが報道しはじめ、警察による人権侵害が取りざたされています。首相エルドアンの退陣要求の行方はどうなることでしょうか。女性問題とかで政府高官が引責辞任する日本って、やっぱり平和で民主的ないい国なんですね、、、


さて、今回の事態をずっと遠い日本から見ていて思ったことをいくつか。

まず、日本のメディアの対応を遺憾に思います。オリンピック候補地は、他候補地を誹謗中傷するような発言をすることが、IOCから規制されているそうですが、そのせいなのか、遠い国の騒動に興味がないのか、政治的な思惑や駆け引きなのか、報道の頻度の少なさと情報はしょりすぎを、非常に残念に思います。そして、最後をオリンピック関連の内容で終わらずにはいられない、発想の狭さが情けない。
それと同時に、真実もデマも、同じルートで伝わっていってしまう、インターネットのすごさと怖さの両方を感じました。

そして今回、一番心が痛いと感じたのは、民衆vs警察の構図。
警察官だって、一人の市民である以上、催涙ガスを投げる相手が、近所の人だったり友人だったりするわけでしょう? 非常事態における人間の心理って、恐ろしい。戦争の時って、こういう心理状態に人は陥いってしまうんですね。

また今回の一連の運動が、AKPに反対する勢力が裏で糸を引いているのではないか、とか、単にお祭り騒ぎに似た興奮状態なのではないか、という反応については、確かにそうかもしれない、と思います。
ただし、皆さんに知っていていただきたいのは、今回のデモには、普通の人々、普段は静かで優しくて大人しい(ええ、そういうトルコ人だってたまにはいるんですw)人達でさえもが、参加しているという事実です。それだけ、現政権の最近の動向を一般市民が受け入れがたいと思っていることの表れだと思います。

現首相エルドアン、確かに過去11年間の彼の政党と政府による実績は、トルコの物質的発展に貢献してきたと思います。私は約6年前からイスタンブルに住んでいますが、この6年間での発展には、目を見張るものがあります。ただし、多くの人々が「現在のトルコは、アタトュルクの子供達である私達が、私達の子孫に残していきたいと考える国ではない」と考えているとしたら、、、この先のトルコは、どうなっていくのでしょうか。

以上が、私のメモです。
ネット上では、いろいろな方がブログで今回の件についてレポートや感想を書いています。
実際にデモに参加した人の感想、静感している人の意見、、、私自身、いくつも読ませていただき、勉強させていただきました。みなさんも、ぜひいくつか読んでみてください。もちろん、私と違う意見や感想の方もいらっしゃいます。でも、そういう違う視点や考え方が共存できることこそ、いい社会、民主的で健全な社会なのだと思います。




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2013年6月 今トルコで起こっていること その1

いつもはおちゃらけダンスブログですが、2013年6月現在、トルコで起こっていることがあまりにも日本で報道されていないので、少しまとめてみたいと思います。
なお、筆者は政治の専門家でも歴史の専門家でもありませんし、特定の政治団体や宗教を支持信奉していません。
ですが、民意を得ずに国家理念を勝手にねじまげた政策をとっている現政権のやり方を正しいとは思っていないので、批判的な発言になるであろうことは、予めお断りしておきます。
また、普段はイスタンブルで暮らしていますが、現在は東京滞在中ですので、現場からの実体験レポートでもありません。

これから記載することは、現在進行形で起こっている事態をきちんと理解したいと思い、本やネットで調べ学んだことを、自分のメモとしてまとめ、読者のみなさんとシェアするためのものです。
「勉強の場」ですので、記載事項に誤りがある場合には、コメントいただければ幸いです。修正します。


【どうしてTaksim Gezi Parkıなんだろう?】

イスタンブール新市街の中心、タクシム広場に続く緑の公園。それがタクシム・ゲジ・パルク。噴水や花壇もあり、春から夏は緑の木陰が気持ちのよい、いかにも都心部の公園らしい場所。

taksimgeziparki 2
普段の公園風景

現在イスタンブールは都市再開発計画がすすめられており、その一環として、タクシム中心部の車道を地下道路化し、現在は道路と公園になっている地上部分の大規模開発がすでに着工しています。もう半年ぐらいでしょうか、タクシムはあちこちで道路が閉鎖され、工事が昼夜続いています。

この開発に反対する人々が「公園を守ろう!」と立ちあがったのが、デモの発端。 
でも、、、公園の木を守るためだけに、トルコ全土を巻き込んだ現在の非常事態になっているって、不思議でしょう? その理由を理解するためには歴史的な背景の理解が必要なようです。

まず、大前提として、トルコ共和国は「政教分離」(国民の多くがイスラム教徒ではあるが、国家の政策自体に宗教は持ち込まないという、近代化と民主化のために建国の父アタトュルクが立てた方針)を国是とする国だということ。しかしながら、現在の政府AKPは、明らかに親イスラム的な政策をうちだし続け、国是をないがしろにする政治に国民の不満がくすぶっていました。
公共の場でのスカーフ着用解禁の件は、トルコ好きの方ならご存知でしょうし、最近では夜10時~朝6時まで酒類販売を禁止する法案が可決されたこともあって、たまたまその不満が爆発したタイミングが今回の公園デモ、、、なのかとと思っていたのですが、どうやら「この公園であること」に意味があるようなのです。

まずは歴史的背景をみてみましょう。現在公園のある場所は、トルコ共和国建国への第一歩となった青年トルコ革命(1908年)の時期に、保守派による反革命クーデター(つまり、革命やだ、オスマン朝のままがいい!という人達)が起こした1909年3月31日事件の舞台となりました。 ここにはかつて軍の官舎があり、クーデター時に打撃を受けます。この反革命クーデターは、アタトュルクを含む鎮圧部隊によって制圧され、オスマン朝打倒の革命は継続されていきます。 その後共和国が樹立されてから、跡地は公園としてアタトュルクによって再開発されます。

その、アタトュルクと共和国制に所縁のある場所を、現在AKPのエルドアン首相はこわし整備して、当時の官舎のモニュメントを含む再開発建設を推進しました。

taksim-gezi-parki yeni
こうなるらしい。左手(後方)には公園が残っているように見える

この再開発の内容は、高級レジデンスを含む商業施設ということですが、文化施設という説もあり、なにせ、市の広報サイトにも内容が記載されていないため(上のイメージ図はネットで拾ってきた)、詳細は確認できませんでした。この官舎自体は、建築学的には価値のあるものらしいのですが、上記のような背景から、単に「歴史的モニュメントのレプリカ」とは考えられなくても、無理はないと思います。

また、最近イスタンブルにいらっしゃった方はお気づきと思いますが、街中にやたらとショッピングセンターが建築中です。タクシムでも、くだんの公園から遠くない、ロマや中流階級以下の住民の多い古い地域が、大規模な区画整備と新たなショッピングセンターの建設で着工したばかり。

これ以上、しかも新市街の中心にショッピングセンターいらない、、、と街の人々が思うのはあたりまえ。


それだけではありません。
先にもふれましたが、つい最近、夜10時~朝6時までの酒類販売の禁止法案が可決されたこともあります。こちらは普段の生活に直結するハナシ。首相の「トルコ国民の愛飲料は、アイラン」の発言を受け、トルコの有名ビールEFESマークのアイラン(あるわけない)のデザインまでネットで流れていました。

さらには、現在計画が進んでいるボスポラス第三大橋の名前が、Yavuz Sultan に決まったそうで、このスルタン、西アジアを征服しオスマン朝を確立した、オスマン朝の立役者的なスルタン。

「実はオスマン朝を復興したいんじゃ」と揶揄される現政権ですが、こんなことばかりたてつづけにしていれば揶揄が危惧となり、「コイツら本気なのか?!」と国民が本気で不安に思うのもあたりまえ。

当初は、公園の緑を守るための穏健な座り込みとデモだったはずが、警官隊の出動、催涙ガスや水砲による行きすぎた威嚇行動を目の当たりにして、「いいかげんにしておけ!」と国民の不満がついに爆発した、という解釈が妥当だと思います。

単に「緑を守れ」というグリーンピースなだけのデモではないこと、トルコ国民が何に対して立ちあがったのかを私達も知っていることに意味があると思い、まずは背景からスタートです。


(続く)








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「トルコの春」が来るのか

Taksim Gezi Parkı

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タクシム広場から続く、緑の公園、それがタクシム・ゲジ・パルク。
普段なら、物乞いがいたり、おじさんが新聞をかぶって昼寝をしていたり、夜中に若者が酔っ払って騒いだり、どこにでもある市街中心部の公園だ。
今、ここを中心に、トルコの運命を大きく変えるかもしれない事変が起きている。
イスタンブル市民による、大規模なデモと警察の衝突だ。
催涙ガスと放水、ここは普段からデモが多い場所で、警察隊の姿を見かけることも多いけれど、これほど多くの人が集まり、流血と犠牲者、、、はまさに非常事態だ。

発端は、この地区を開発しショッピングセンターを建設しようという、親イスラム派現政府の計画に反対するものだけれど、その計画単体にというよりは、最近の行き過ぎた政策のすべてに、人民の怒りと不満が爆発したというのが本当のところではないだろうか。
イスタンブル市の広報サイトでは、「整備計画に基づき、道路を拡張するために木を伐採しているのであって、緑の公園を撤去するわけではない」という発表がされている。また、ショッピングセンターではなく文化センターのはずというブログ記事も目にしたが、真相は不明。私がサイト確認した限りでは、その整備計画の具体的内容は掲載されていないので、自分の目で確認できない。

さらに、現在私は日本滞在中なので、現在イスタンブルで起こっていることを実際に目にしているわけではない。
だが、ネットのニュースやテレビはもちろん、SNS上で実際にタクシム広場でデモに参加している友人のつぶやきや、シェアから目が話せずにいる。

「ディバン・ホテル(公園脇)のホテルにも催涙弾が投げ込まれた」

「テレビで意図的にニュースが放映されていない!」

「3G回線が切られている。タクシム近辺の家庭やオフィスのwifiを解放してほしい。 世界に現在ここで起きていることを伝えよう! 」

「タクシムのこことここで、ボランティアの医療関係者による応急手当を実施中。拡散希望」

「インターネットが政府によって閉鎖されるというウワサがある。」

こういった声をあげているのは、市民だ。
報道規制がしかれているそうで、ネットでの伝達が頼り。
それでは、事実が伝わらないって?
もし、本当に都市整備だけならば、都市発展のための政策というならば、これだけの事態で、どうして首相がきちんと国民に向かって説明をしないのか?できないのか?

私施設であるケルバンサライという観光客向けのショーレストランにも、催涙弾が投げ込まれたらしい。
そういえば、最近、夜間の種類販売制限規制が発表されたばかりだ。
ダンス、音楽、楽しいお酒。人生を彩る小さな楽しみは、イスラム教では「本当に」禁忌なのか?
欧米と肩を並べるための必要以上の都市開発は、いったい誰のためにやっているの??

私はトルコの普通の人々の、「(ちょっと無計画だけど)足るを知り、必要以上に求めず、まず今日を楽しもう」という暮らし方が好き。
トルコの人々が、自分達の生き方、暮らし方を自分達で決めたいと立ち上がった、その事実から目が離せない。

どうか、怪我人や犠牲者が最小限でありますように。


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プロフィール

Yoko

Author:Yoko
Yoko of Istanbulだったり、
クラリチェ洋子だったりもします。
踊ったり、書いたり、たくらんだり、毎日意外と忙しい。

【著書】

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