トルコ・イスタンブールからお届けする、ベリーダンスな毎日のあれこれ。

ベリー☆ベリー☆イスタンブール 

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2013年6月 今トルコでおこっていること その2

デモの裏にある背景について考えたその1に続いて、その2では実際にどのような事態が発生したのかを時系列で追ってみたいと思います。なお、この記事を書くにあたり使用する写真は、トルコの大手新聞等のメディアに掲載されたものを拝借転載していますので、予めご承知おきください。

【何がおきたのか】

5月28日から29日にかけて、Taksim Gezi Parkı付近の再開発に反対するグループが、小規模かつ平和的なデモと座り込みをはじめました。
ピクニックしてるみたいにも見えますね。
gezi May 29


警官隊が出動し、事態は緊迫していきます。水砲と催涙ガスの使用。
実はこの公園付近は、日頃からタクシム広場と同様にさまざまなデモが頻繁に行われている場所です。
警官隊も時折みかけますし、私も過去に、通りすがりに催涙ガスに巻き込まれたことがあります。目がピリピリして涙が止まらなかった、、、
gezi May 30


5月30日から31日にかけて、情勢はさらに緊迫し、デモと警察との衝突がタクシムからベシクタシュ方面へと拡大していきました。アジア側からは、ボスポラス大橋を歩いて渡るデモ行進がタクシムへと向かいます。
gezi June1

この時点で、トルコのマスメディアは事態を積極的には取りあげず、そのことがフェースブックやツイッターで人々から非難されました。公のメディアが積極的な報道をしなかったことが、ネット上でデマの情報、つまり他国の紛争の犠牲者の写真や、まったく違う意図で撮影された写真が、あたかも今回のものであるかのように歪曲されて掲載される要因になったとも言えるのではないでしょうか。 真実と虚偽と誇張がごっちゃになって、民衆の怒りと興奮をかきたてていきます。

運動は、その後、新市街からアジア側へ、そしてトルコ各地へと広がって行きます。
イスタンブルも、眠れない夜が続きます。
私の友人達の多くも、公園や人々の集まる中心地へと向かったようで、まるで現場実況中継のように、続々とフェースブックに状況が流れていきました。

このあたりから、人々の行動が熱にうかされたように過激になってきます。
gezi June 2


警察との激しい応酬、暴力。フェースブックでも、扇情的な写真が次々とシェアされていきます。
そもそもトルコでは、サッカーの試合時のフーリガン達の行動には目に余るものがあり、時に発砲事件も発生するぐらい。その若いエネルギーに、祖国のために立ちあがれ!という大義名分が加わるのですから、事態は混乱をきわめていきました。首相エルドアンの「反対するならすればよい、計画は推し進める」という内容の発言が、火に油を注ぎます。

興奮し、間違った方向へ暴力化する事態を憂う人々が、メディアやインターネットで人々に語りかけはじめます。警官隊を挑発しないよう、応酬しないよう、平和のためのデモなのだから、平和的な解決をめざそうと、、、

そして6月3日、事態が沈静化しつつあるタクシムの状況です。タクシムに職場のある友人による撮影です。
gezi tarihi 2

gezi tarihi 3
この入り口、見覚えのある方もいらっしゃるはず。 Simの玄関口です。



【まだ、終わったわけではないけれど】

事態は沈静化されつつあるようですが、事の発端である公園の将来は未だ見えていないようですし、逮捕者もまだ多くはそのままらしい。また、過激な行動が報道されたドルマバフチェ宮殿付近では、枯れ葉剤使用の疑惑が、、、自国民に枯れ葉剤って、本当にありえるのでしょうか? 本当だとしたら、何かが狂っている。絶対に。
トルコでも、そして全世界でも、さすがにマスメディアが報道しはじめ、警察による人権侵害が取りざたされています。首相エルドアンの退陣要求の行方はどうなることでしょうか。女性問題とかで政府高官が引責辞任する日本って、やっぱり平和で民主的ないい国なんですね、、、


さて、今回の事態をずっと遠い日本から見ていて思ったことをいくつか。

まず、日本のメディアの対応を遺憾に思います。オリンピック候補地は、他候補地を誹謗中傷するような発言をすることが、IOCから規制されているそうですが、そのせいなのか、遠い国の騒動に興味がないのか、政治的な思惑や駆け引きなのか、報道の頻度の少なさと情報はしょりすぎを、非常に残念に思います。そして、最後をオリンピック関連の内容で終わらずにはいられない、発想の狭さが情けない。
それと同時に、真実もデマも、同じルートで伝わっていってしまう、インターネットのすごさと怖さの両方を感じました。

そして今回、一番心が痛いと感じたのは、民衆vs警察の構図。
警察官だって、一人の市民である以上、催涙ガスを投げる相手が、近所の人だったり友人だったりするわけでしょう? 非常事態における人間の心理って、恐ろしい。戦争の時って、こういう心理状態に人は陥いってしまうんですね。

また今回の一連の運動が、AKPに反対する勢力が裏で糸を引いているのではないか、とか、単にお祭り騒ぎに似た興奮状態なのではないか、という反応については、確かにそうかもしれない、と思います。
ただし、皆さんに知っていていただきたいのは、今回のデモには、普通の人々、普段は静かで優しくて大人しい(ええ、そういうトルコ人だってたまにはいるんですw)人達でさえもが、参加しているという事実です。それだけ、現政権の最近の動向を一般市民が受け入れがたいと思っていることの表れだと思います。

現首相エルドアン、確かに過去11年間の彼の政党と政府による実績は、トルコの物質的発展に貢献してきたと思います。私は約6年前からイスタンブルに住んでいますが、この6年間での発展には、目を見張るものがあります。ただし、多くの人々が「現在のトルコは、アタトュルクの子供達である私達が、私達の子孫に残していきたいと考える国ではない」と考えているとしたら、、、この先のトルコは、どうなっていくのでしょうか。

以上が、私のメモです。
ネット上では、いろいろな方がブログで今回の件についてレポートや感想を書いています。
実際にデモに参加した人の感想、静感している人の意見、、、私自身、いくつも読ませていただき、勉強させていただきました。みなさんも、ぜひいくつか読んでみてください。もちろん、私と違う意見や感想の方もいらっしゃいます。でも、そういう違う視点や考え方が共存できることこそ、いい社会、民主的で健全な社会なのだと思います。




テーマ : トルコ    ジャンル : 海外情報
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プロフィール

Yoko

Author:Yoko
Yoko of Istanbulだったり、
クラリチェ洋子だったりもします。
踊ったり、書いたり、たくらんだり、毎日意外と忙しい。

【著書】

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